渋皮煮の渋い想い出
 2008.10.19 Sun
written by a tsu
渋皮煮を作ると必ず思い出す、くだらんエピソードがある。




何年も前の初秋、初物の栗で渋皮煮を煮上げたばかりの時だった。

姑が自分の兄弟を連れて、いつものようにアポなしで我が家にやってきた。
現在は全く 断じて 絶対 対応できなくなってしまったが、当時の私はそういう急な来訪も受け入れていた。
よく友人らに『うっそーーー!私だったら絶対嫌!無理!よく平気ねぇ~~!!』と言われたものだが、私だって無理だけど、どうにもならないんだもの仕方ないじゃないか…と思っていた。

で、その時もとりあえずお茶を淹れ、姑が選ぶ話題で姑が仕切る談笑なぞをしていたが、
ふと、煮上げたばかりの栗の事を思い出し、初物だし、季節の話題にもなろうかうと姑たちに供することにした私。

『今朝出来上がった渋皮煮があるんですよ、お茶請けに召しあがってください』と台所にむかい、
ツヤツヤの栗をふた粒ずつ小皿に乗せ、姑と叔父にすすめた。

二人はそれぞれ栗を割って口に運んだ。
叔父はアメリカに住んでいることもあり、久しぶりの日本の甘味を喜んでくれた、ように見えた。

姑は…
一つ目の栗を静かに味わい、飲み込み、そして…こう言った。

『この前○●さん(姑の友人)が作った渋皮煮、美味しかったのよ~~』

私はたぶん、その手の反応には慣れていたから、その時も特に表情を変えることもなく適当にやりすごしたと思う。
少し驚いた顔の叔父の様子が記憶に残っている。
結局その席で、私の出した栗については一切のコメントはなかった。


ここで驚いている方、います? この話はここで終わりではないのです。


後日談がある。
この1年後の秋、その年も私は渋皮煮を作ったのだが、ふと去年の事を思い出し、
試しにもう一度姑にその栗をお裾分けしてみた。
今年はもう少しまとも(あくまでも私基準ではあるが…)な反応をしてもらえるかな?などと思ったのかもしれない。
瓶詰にしたものをひと瓶持って、夫の実家へ行った。

そうしたら!!
私から栗の瓶を受け取った直後の、姑の第一声は
「○●さんの栗の渋皮煮、美味しいのよ~!」だったのだ。

去年も全く同じ、意地の悪い発言をしたのを覚えていない姑は
「○●さんの栗、本当に美味しいのよ、食べてみる?」と、今栗を煮てきたばかりの私に、○●さんの栗を勧めた。
更に「△▲さんの栗もあるのよ!」と、また別の友人の名前を出してきて、いかにその人たちの煮た栗が美味しいかと讃えた。

そして最後に、思い出したように「ああ、アナタのはまだ食べてないわ」と吐き捨て締めくくった。


こうやって、私の作品を故意に無視した上で、他者の作品をベタ褒めするというパターンは、
栗がスポンジケーキになったりドーナツになったりと変化をしながら、長い間に何十回と味わってきたものである。
私が持参した手製のケーキをその辺にポンと置き、その場にいた親戚のお嬢さんに『手作りのケーキが食べたいわ、今度作ってきて~』と言っていたこともある。

なので、この栗事件(笑)が特別に悔しかったとかそういうわけではないのだ。



振り返ってみると、『学習しようよ、自分』と声をかけたい。
相容れない相手には何をしたって無駄よ、諦めなさいと言いたい。

結局私は、自分ならできる、何かを変えられる、などと思いあがっていたんだろうなぁ。
その情熱は結構なことだけれど、ずい分と時間を浪費してしまったなぁ…と、栗を剥く度に思い出す出来事である。






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職場の方の頼まれ物ケーキ。
ものすごく平面的&幼稚なデコになってしまって、お渡しの前にかなり凹む。
赤い色がなくてホトホト困り、冷凍のラズベリーを出したのはいいけれど、あれはものすごく水分が出るし、ツヤもない。
急きょ上がけ寒天を煮て、そこにくぐらせてから置いてみた。
これに、ボロ隠しのミントを散らして、とりあえずの完成。

ホントにホントに難しい!!!




いつもありがとうございます!皆様のワンクリックが大きな大き~な励みです m(_ _)m!

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00:53:04 | ココロ | comments(43) | trackbacks(0)
息子
 2008.05.11 Sun
written by a tsu
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こ~んなに可愛かった(親にとっては!)お兄ちゃんにも、いつのまにかヒゲが生え










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こんなモノや








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こんなモノを買ってくるようになり、それどころか










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こんな、手の施しようがない状態になってしまったけど











彼は今日、雨の中バイクを飛ばして夫の実家に行き、義父に今の我が家の状態を説明してきてくれた。
義母と夫は完璧なまでの『相互擁護関係』にあるので、それぞれの問題行動を私がいくら叫んでも、すべてもみ消されてきた。
17歳に成長した息子は、その鉄壁を少しは揺らすことができたのだろうか。


『落ち着いて喋ったから、ちゃんと聞いてくれた。結構成功だと思うよ』と言う息子に、泣きそうになった。




私がオカシクなったのが、彼が中1から中2になる頃。
突然泣き出したり、一日宙を見つめたりしている母親に、どんなに不安定な思いをしただろうか。
なのに、グレもせず(アレ、↑充分グレてる?)、よく耐えてくれたと思う。

『アリガト、本当に』と礼を言う母に息子は、


『んじゃ、コレ買ってよ♪』とふざけた。


母と娘のように、目と目を合わせて正面から共感し合うのは照れるけれど、充分温かかった。



彼は、最近ハマッているテレビドラマROOKIESを観終えると、お気に入りのゲームソフトとスナック菓子をかばんに詰め込み、『明日は早く帰るからさ、TSUTAYA行こうよ』と言い残し、またバイクで友達の家に出かけた。

私はその後ろ姿に、気をつけてと祈った。








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00:16:48 | ココロ | comments(67) | trackbacks(0)
皆さん、ありがとうございます!!
 2008.05.07 Wed
written by a tsu
感謝します、としか


言いようがありません。
まさかこんなに多くの方に声をかけて頂けるなんて・・・・大げさではなく、一生分の友情を頂きました。


お馴染みの方、初めての方、
ご自分の体験を書いて下さった方、一緒に泣いて下さった方、
共感して下さった方、ありがとうなどと言って下さった方、
あの記事が更なる波紋を生みはしないか?と心配して下さった方・・・・

どのコメントも、「伝えたい」という気持ちに満ちていて、それが泣きたいほど嬉しかったです。(実際泣いたし)
ちゃんと、すべて読ませて頂きました。ちゃんと受け取りました!
間違いなく私の宝物になりました。

本当に、本当に、本当に!ありがとうございます。




こんな風に皆さんに力を頂いて、本当に何もお返しできない事がクヤシイ!
あーー、つくづく私は無力です!

せめて・・・、こんな駄菓子が『心のおやつ』にでもなってくれないかな。
こんな事でも何かのタシになるなら、も~~、どんどん焼いちゃいますよ!
10キロでも20キロでも太りましょう!

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新緑の季節にピッタリの・・・・『栗のタルト』です(笑)。
冷凍してあった自家製マロンペーストと渋皮煮で作りました。
奥はリンツァートルテを作ろうとして、慌てて配合を間違え出来上がった『アーモンド・ジャムケーキ』
どちらも、全く爽やかさを感じさせない、大変暑苦しい仕上がりとなっております。





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ゴールデンウィーク最終日、息子が可愛い彼女を連れてきました。
2人のおやつに焼いた 『チョコレート&ストロベリーマフィン』 
ちょっと甘すぎかな(笑)







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この子たちも、相変わらず和ませてくれます。 名前にふさわしい、鎮静効果です。





皆さん、本当にありがとうございました。これからも頑張って歩いていきます

前回書いてしまった「渡鬼話(笑)」は、これからはギャグとしてたま~に書かせてもらおうと思います。
言うなれば・・・心のデトックスということで。

どんどん化けの皮が剥がれる管理人ですが、よろしければこれからもお付き合い下さると嬉しいです。



よろしければクリックお願いいたしますm(_ _)m!

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09:36:01 | ココロ | comments(38) | trackbacks(0)
長いです。& 暗いです。
 2008.05.04 Sun
written by a tsu
皆様!
前回は私のトホホな話を聞いて下さってありがとうございます。
それどころか、たくさん温かい言葉をかけて下さったこと、本当に本当に感謝しています。
お会いしたこともないこんな私に、わざわざ励ましのメッセージを送ってくださるその気持ちが泣きたいほど嬉しかったです。本当にありがとうございました。

何もお返しはできませんが、前を向いて頑張ります!





・・・・・・・と、ここで〆られれば美しく終われたのですが・・・・・・





皆様にもうひとつご報告しなければならないことが、本日ありました。




えー、コホン。





まったまた、落ちちゃいましたーーーー!






ごごごごごめんなさいっ!
いい加減にしろ!という声が聞こえるような気もしますが、とりあえず詳細を。


本日の不採用も、地元のケーキ店でございます。
先日落ちたところより前に、電話で問い合わせだけはしてあったのですが、
製菓学校のスクーリングの時期だったために、すぐに面接には行けずにいたのです。
4月に入って落ち着いたところで履歴書を郵送してあったのですが・・・
タッチの差で募集を締め切ったところだったそうです。

でもね、今回はそんなには落ち込んでいません。
電話を下さったオーナーの女性が、とても真摯な態度で不採用の旨を説明して下さったからです。
今回は、私の年齢だの、子供の年齢だの、夫のことには一言も触れられず、率直に説明してくれました。
私の芸歴経歴を見て、「採用したかった、とても残念だ」とまで言って下さいました。(リップサービスだと思うけど)

前回の店のオーナーも、年配の女性でしたが、私の息子たちの年齢を聞くなり
「アラアラ・・・ずいぶん離れちゃったのねぇ」と笑ったり、また
「アナタが働くこと、ご主人さまは許して下さってるの?」と言ったり
とても不快な思いをしたのですが、今回はそんな事もなく(それが当たり前だと思うけど)、微かに清々しい気持ちで電話を切りました。

頑張る40代をお見せできるのがいつになるのか分からないけれど、私の不採用日記はまだまだ続きそうです。



実は私、別に「ケーキ店で働く」ことに固執しているわけではないんです。

好きなベイキングが仕事にできたら、それはもっちろん嬉しいことですが、
厳しく、そして重労働でもあるこの世界。実務経験ゼロのおばさんが「お菓子作りが好きなので~」と現れたところで、使う側は歓迎しないのもよくわかるのです。

お菓子関係を主にパートを探していたことは事実ですが、
そのような現実と自分のスキルを考えると、そうそう業種にこだわっていられる身分ではなく、
勤務時間や勤務地が希望に合えば、どんな職種でも贅沢言えないとも思っています。
先日は、「お掃除代行」の仕事の面接にも行ったしね!(勤務時間が折り合わず流れましたが)


じゃあどうして、製菓学校だの講習会だの行ってるの?と問われたら
それは私の中の「夢を持っていたい部分」がそうさせるのかも。
趣味を深めていたら、いつかひょんなご縁で「何か」できる日がくるかも・・・なんてね。
非常~~~に生ぬるい考えが、そうさせているのだと思います。





そもそも何故、専業主婦歴20年の私が、今頃になって仕事仕事と言い出したのかというと、
経済的なことが一番ですがその次に、先日も書いた私の「迷子感」があると思います。




その迷子感はどこから来て、そしてその正体は何なのか?
それは、続きに書かせて下さい。
負のオーラをまき散らしてしまうかもしれないので(いや、絶対)お許し頂ける方だけクリックをどうぞ。




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10:57:20 | ココロ | trackbacks(0)
柄にもなく
 2007.11.15 Thu
written by a tsu
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私は、両親がかなり年を取ってから生まれた子供である。

自分の人生で一番幸せだったのは、父、母にひたすら愛され守られていた子供時代だったなぁと迷わず思う。




父は数年前に他界した。聞き取れた最後の言葉は私の名前だった。





私は一人っ子だ。





子供は男の子。





母が逝ってしまったら、本当にひとりきりになるなぁ。





そんな事を思うと、柄にもなく泣けてくる。





ていうか、結構、しょっちゅう泣く。







大切に生きなきゃ、ね  と、空を見る。






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21:44:05 | ココロ | comments(20) | trackbacks(0)
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