母の手土産

塩キャラメルとりんごのバターケーキ。
塩キャラメルのケーキというと、どんな配合なのかと思うかもしれないけど
何のことはない。有塩バターを多めに配したバターケーキに、カラメルで煮たリンゴを混ぜ込んだだけ。
合わされば、確かにそんな感じの味になる。

春には米寿を迎える母が、“女学校からの親友”の家に遊びに行くのに
「何か手土産を焼いて頂戴」というので作ったもの。
「高齢の母親とその実娘」という関係は、必ずしも仲麗しいものばかりとは限らない。
「娘がキツイ」という老母の嘆きや「母が頑なで困る」という娘の声を、福祉の現場でもよく聞く。
我が家も例外ではなく、50を過ぎた娘が80過ぎの母の行動言動に反応し
不穏な空気が流れることがある。
よそのお年寄りには優しくできるのに、実母のトンチンカンには腹が立ったりする。
実の母だからといって、その思考や価値観が全て◎!とは思えない。
むしろ×な部分の方が多いかもしれない。
けれど、私にはないある種の強さや潔さには「かなわない」と思わされる。
母は脊柱管狭窄で、手押し車がないと激しい腰痛が出て長くは歩けない。
耳も大変遠く、補聴器をつけていても会話が困難なことがよくある。
しかし、5年前に患ったガンも乗り越え、ボケ防止の為にと毎日ピアノを弾き、簡単な日記をつけている。
更に、かつてのお嬢様には絶対にムリだろうと思っていた「デイサービス」にも通い始め
まじめに体操指導を受けているらしい。
季節ごとに服を入れ替え、腰はすっかり曲がっているけれどその日の気分で楽しんで服を選んでいる。
もし私が母の年まで生きていられても、母のような暮らし方はできないだろうなぁといつも思う。
老いにまかせ、ただただ朽ちてゆくような気がする。
そしてきっと、今の母を思い出すだろうなと思う。
「もっとこうしてあげれば良かった」「ああもしてあげれば良かった」と涙することにならないよう
一日一日を大事に過ごしたいと思う娘でした。
いつもありがとうございます!
バレンタインデーが近づいてきましたね。
お菓子ブログも菓子材料店のHPも、チョコやハートやピンクの可愛いお菓子でいっぱい!
特にバレンタイン用というわけではないけど、週末に頼まれているお菓子があるので
チョコで飾りのパーツを用意しました。
下絵を描いて絞っただけのものですが、買うと結構な値段がするので…。

果たして、割れずにちゃんと使えるかな!?
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