うれしいたんじょうび。

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とても久しぶりにショートケーキを作る。
クリームの加減を見誤り、少々荒れてしまった。

でも、自家用なのでこれでヨシとしよう。
これは、4月生まれの次男と私の母の合同誕生日用。
家族用にこういうケーキを作って、おめでとう!と言いながら食べられることが、今年は特に嬉しい。

今年で85になった母。
実は、昨年の3月に癌が見つかった。
この時、記事の最後に書いてある「ピンチ」とは、母の病の発覚のことだった。

私は、1月に就いたばかりの仕事を辞め、毎日母に付き添った。
元々小柄な上、すでに腰も曲がり杖をついてゆっくりしか歩けない母が
次々と苦しい検査を受けなければならない姿は、
本当に痛々しく毎日が悲しかった。
私は一人っ子なので、母への思いを共有する相手もおらず
息子たちに自分を支えてもらいながら、自分は母を支える…そんな日々が続いた。

手術が4月下旬に決まり、いよいよ来週入院…という4月の半ば、母の誕生日があった。
息子たちと一緒に花を贈って食事をして、明るく祝った。
術前で不安だったはずの母も、穏やかな表情で喜んでくれていた。
心の中で「来年はこの日を迎えられないかもしれない」と思っていたのは
私も母も同じだったかもしれない。
もしも手術がうまくいっても、今までと同じ暮らしはもうできないだろうと思っていた。

手術当日、ここから先は家族も入れないという手術室専用エレベーターに誘導された母は
大勢の看護師さんや医師に囲まれたなか、私にむかって笑顔で手を振った。
こちら側には私ひとり。
行ってしまったエレベーターの前で、情けなくも涙ぐんだ。


しかし、母は強かった。
術後に想定されていた、いくつもの合併症や後遺症のひとつもなく
入院・手術のショックで認知症になってしまうこともなく
暮らし方を以前とさほど変えずに済むほどに回復し、無事に1年を過ごすことができた。

私は夏からまた働き始め、
あの、病院漬けの日々などなかったかのように毎日が動き出した。
再び、母のピアノの音が階下から聴こえてくる日々が戻ってきた。

そして今月、85才の誕生日を迎えられたのである。
だから、今年のケーキは本当に嬉しいケーキとなった。

もちろん、これから先に何が待っているかわからない事は、皆知っている。
でも、今日笑っていられることに感謝したいと思う。





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次男14歳、母85歳、 ふたりとも、お誕生日おめでとう!!




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