恐怖の正体

ここ数ヶ月私を悩ませていた体調不良の正体、それは…
実は「異常な足のつり」と「精神不安定」。
精神不安定については、話すとヒジョーにややこしくなるので省きまして、問題は「足のつり」!!!
とにかく予期せぬ場面で異常に激しい「つり」が頻発するようになってしまったのだ!
ふくらはぎのつりはもちろん、足の指、土ふまず、
そして過去2回経験した人生最大激痛と言っても過言ではない「すね」のつりまで
とにかくあちこちがつる。
それまでも、足がつるなんて事は生理現象としてたまにはあった。
アイタタタタタ!と動けなくなるが、自力でつっている部分の筋肉を伸ばしたり引っ張ったりすれば
すぐに解消した。
「あ~痛かった!」で済むことだった。
その「つり」が、何やら病的なものへ変化し出したのが今から10年くらい前。
ある冬の日、一日都内を歩き回った日の夜最初の発作が起きた。
突如、両足の前の筋肉、後ろの筋肉、計4ヶ所が
同時につった。
後ろの筋肉とはつまり「ふくらはぎ」。
ここがつる事を「こむら返り」と言う。大変に痛いものだ。
が!前の筋肉、つまり「脛」のつりは、こむら返りの何倍も痛いものだった!!
皆さんは脛がつった経験、おありだろうか?
それは、アワを吹いて失神するかと思うような激痛であった。
場所は夫の実家。
義両親やその友達など、大勢の人達がいる前で私は転げまわって絶叫した。
タスケテ―――――――――ッ!!!
救急車呼んでください――――――ッ!!!!
周りの人達は驚き、「楽な姿勢をしてっ!」とか「痛い方を伸ばして!!」とか
声をかけてくれていたと思う。
が、想像して欲しい。
両足の裏と表がつっているのである。
ふくらはぎを伸ばせば脛がますますつり、脛を伸ばそうとすればふくらはぎのつりが激しくなる。
本当に、あれほどの激痛は人生で初めてだった気がする(出産を含め)。
大の大人が悲鳴をあげながらタスケテ――タスケテ――!と転げまわったのだから…
そして恐ろしいことに、どこをどう引っ張っても伸ばしても、一向に収縮は収まらなかった。
何分くらい経ったか分からないが、しばらくのたうち回った後、やっとつりは自然に治まった。
しかし、私はショックからか茫然として動けなくなっていた。
そしてその日は、歩行するのもやっと。
つり自体は治まったものの、筋肉があちこち切れたらしくもの凄い痛み。
そして、少しでも足に力を入れるとまたつるような感覚がして、
足の裏を床から離さないようにスリ足で進み、階段は両手で自分の足を持ち上げながら何分もかけて上った。
靴もはけず、健康サンダルを借りて帰った気がする。
足の痛みが完全にひくまで、それから10日間くらいかかった。
思えばあれが、私の「足つり恐怖人生」の幕開けだった…。
その時は、運動不足とか冷えとか一般的な原因を思い浮かべたが、
そんなに足が疲れているわけでもない時でも、前ぶれもなく頻繁に足がつるようになってしまったのだ。
そして、そのつり方が半端じゃないのだ。
若いころのような「アイタタタ」では済まなくなってしまった。
足の筋肉が、主に逆らって意思を持ち、勝手に激しく縮み硬直する!
自分で自分の足をつかみ、全力を振り絞って伸ばそうとするのに全く言う事をきかない!
まるで、異生物がとり付いているようなどうにもならない感覚と恐怖…!
そして今年の初夏、次男のバスケットチームの合宿の付き添いに参加した時、
その帰り、同じく付き添いで来ていた方の車に乗り込む時に、発作が起きてしまったのである。
今回もやはり、どんなに必死で伸ばしても全く効果がない。
30分間、動くこともできずヒーヒー大騒ぎをした上、
収まってからも更に1時間近く、付き添いの皆さんを足留めしてしまった。
(見捨てて帰るわけにはいかなかったのだろう)超ハタ迷惑である。
恥ずかしいし痛いしで、本当に情けなかった。
その日を境に、7月8月9月は「常につりそうな感覚」に両足を支配されてしまったのだ。
実際につってしまう事も度々あった。
そのうちだんだんと「今ここでつったらどうしよう」という
不安の為、外出ができなくなってしまった。
真夏の暑い頃は、家の近所のスーパーへの買い物でさえ行けなくなった。
数回チャレンジしてみたが、外出してしばらくすると足に違和感が訪れ、心臓がバクバクし始め
血圧がザーーーーーッと下がる感覚と嫌な汗に襲われた。
実際につることもあったから、全てが気のせいではないが、
精神的に「恐怖症」になってしまっていた部分も大きいと思う。
ポケットには常に、どんな時でも薬。
筋肉弛緩効果のある錠剤を、片時も離さず携帯していた。
そんな状態だから当然仕事も困難になり、7月~8月にかけての2週間は休みを取った。
復帰してからも、必ず業務の前に薬を飲み、両足にサポーターをして凌いだ。
この足つり…運動不足はもちろん、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル不足とか、
冷えが良くないとか、糖尿の可能性とか、熱中症、更年期、色々と調べてみた。
循環器系の疾患、ドロドロ血…可能性を考えるとキリがない。
接骨院、神経内科、心療内科を受診してみたが、どこでもハッキリした答えは出ず。
答えが分からないのだから対処のしようもなく、
とにかく薬に頼るしかできない毎日が続いた。
もう自分は社会復帰できないのか!?と落ち込み、長時間の外出や旅行などは
二度と行けないのかも…、もしかしたら車椅子の生活になるのか!?と沈んでいたのだが…
夏の盛りが過ぎ、多少涼しくなってきたと同時に
ほんの少しずつだが良くなってきた!!!
24時間つきまとっていたふくらはぎの痛みと違和感が少し減り、
比例して精神的にも安定してきた。
もしかしたらやはり、熱中症の一種だったのであろうか?
でも、それにしては長すぎるだろう。
それに、冬に発作が出たことも何度かあるし。
ただ、とにかく今回は「夏」と「症状の重い時期」がピッタリと重なったことは事実。
本日10月18日、かなり久しぶりに1人で長時間歩いてみたら
後半になりやはり足にひきつる感じがした。
でも、結構歩けたと思う。良かった!!
…というわけで、
前回書いたイベント参加は、私にとってかなりヒヤヒヤ物の計画だったのである。
1時間以上電車に乗るなんて、7月の頃には考えられなかったから。
でも、このイベントに出かけ無事に帰ってこられた事は、回復を実感するという意味があった。
とは言え、今でも不安は大きい。
やはり何かしらの異常があるからこうなったのだとすれば、それをつきとめなくては怖いし
もし季節が災いしたのだとすれば、毎年夏になる度こんな事になっちゃうのか!?と不安だし。
時間がかかるかもしれないけど、
明るい老後の為には、不具合はちゃんと治しておかないとね。


『上のひと、下のひと』
いつもありがとうございます!
写真もお菓子もなく、長々とすみませんでした。
でも、本人にとっては本当~~~に辛い夏だったんです。
だって「足がつる」というと、笑い話にしかならないんです!
本人必死なんだけど、ケラケラ笑われておしまい(号泣)。
更に発作時も、そのマヌケ過ぎる様子に、周囲はまた笑うだけ(超号泣)。
みなさん、足がつって苦しんでる人を見かけたら、どうかどうか手を貸してあげてくださいませ~
なんか、全くお菓子ブログじゃなくなってますね。
身体もココロもちょっと元気になってきたし、焼き菓子が美味しい季節にもなったし、
そろそろ焼くぞ~~~!!!
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