ハルとの出会い
その奥ゆかしさと写真うつりの悪さゆえ、あまり話題にのぼらないハルちゃんです。
彼女は3年前の秋、シオンと一緒に動物病院の里親募集コーナーから連れてきた猫。
当時、突然の「猫欲しい病」にとりつかれてしまった私は、
息子2人を連れて動物病院の里親募集コーナーに行った。
そこには7~8匹の仔猫たちが里親の出現を待っていたのだが、その中にとても人なつっこくて可愛らしいサバの仔猫がいて、「飼うなら黒猫かサバ」と決めていた私はその子を頂く事にした。
最初は1匹だけのつもりでいたのだが、ミーミー鳴く仔猫たちを見ているうち、突然「2匹飼おうか・・」という話になり急遽もう1匹を選ぶことになった。
息子は、目が開いたばかりというような小さな小さな仔猫を欲しがったが、
病院の方は「あんまり小さいと大変ですよ」と言う。
もう1匹、キュートな茶トラに目がいったが「その子は人間があまり好きではないみたい」と言う。
ハテ、どうしましょう?と思っていたとき・・・・・キャットタワーの棚にうずくまった黒っぽい彼女を発見。
こげ茶の毛に黒のまだらが入っているのだが、顔までまだらのため目も鼻もよく見えない。
表情もうかがえないその様子は一種独特のものがあった。
体は他の仔猫たちに比べると若干大きめで、ベビー期の終わりに近い感じの子だった。
歩くのもやっと・・・というベビーたちの中では、かなりトウがたった印象がある。
その子に目がいった私たちに病院の方は
「ああ、その子ねぇ~、いい子なんだけれど、ちょっと汚いからねぇ・・・」と言う。
どうやらその独特の毛並みのことらしい。
「こういうのも個性的でいいと私は思うんだけど、この間もちょっと汚いからって嫌がられてね~」
「汚い」? 「嫌がられて」?
こういう展開になると心がザワつくのはハビとの出会いのところでも書いたが、この時も同じだった。(実際には猫を飼ったのが先)
私は「汚い」と言われるその猫に手を伸ばし、そっと抱いてみた。嫌がる様子もない。
係の方は「性格は悪くないと思うんですけどね」と付け加える。
そして、私が息子に「この子にしようか?」とヒソヒソ相談していると、
「そうね、変わってて面白いかもしれない。こういう子もね。」と弾んだ調子で係の方は言った。
決まり。
その日から、サバ猫シオンとサビ猫ハルは我が家の家族となった。
命名は長男。当時不眠に悩んでいた私が、この子達といることで心安らぎ良く眠れるように、という願いを込めて、睡眠導入剤の名前から取ったのだ(爆)。
さてこの2匹、もらわれてきたその日に1発でトイレを覚え、食べ物にも文句を言わずとっても良い子であった。
が!数日してハルがひどい風邪を発症。次いでシオンにも感染。
里親を待つ間に感染していたらしい。
それから長いこと、2匹してくしゃみ・鼻水・鼻づまりに苦しむことになってしまったのだが
特にハルの症状はひどかった。
くしゃみが止まらず、一日中朝から晩までブシュッ!ブシュッ!
そのうちそのくしゃみの風圧によって鼻の穴の入り口が切れてしまった。
すると今度はくしゃみの度にその傷口から血を吹き飛ばすことになり、ブシュッとするたびに放射状に血しぶきが飛んだ。
当時我が家の壁や床には、謎の赤い放射線 が描かれていた・・・・
あのときは大変だったわ。。。。。
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