賞味期限
『確か去年作ったコンポートがまだひと瓶残っていたはず!』
チェリーマフィンが気に入ったので「いつでも作れるように」とたくさんアメリカンチェリーを煮た。
ほとんど使い切ったと思っていたが、確かもうひと瓶あったような…と、栗だの柚子だのの瓶詰を保管してある納戸へ行く。
あったあった!
瓶に「2009チェリーコンポート」」と書いてある瓶が!
まずはこれを使ってしまおう。
…ん?
何だか…ずいぶんと不気味な色になってるなぁ…
詰めた時は本当に美味しそうな紅色だったのに。
使っていく過程でも、こんなひどい色ではなかったはずなのに。
瓶の中のチェリー達は、こんな色になっていた。

これは光の加減で缶詰のダークチェリーに近い色にも見えるが、実物は全然違う。
肉眼で見るそれは、何というか…灰色の混ざった茶色!
かなりまずそうな色である。
先日は、チェリーのピュレを使ったケーキの色で、やはりガッカリしたところ。
チェリーのあの美しい色を生かすのは、相当難しいことなのかもしれない。
一口食べてみると、カビも変敗もなく間違いなくチェリーではあった。
でも、この色ではお菓子にはちょっと使えない。
手作りコンポートの賞味期限は、半年くらいと覚えておこう。
さて、賞味期限でもうひとつ。
今日、この蒸し暑い季節には不似合いな焼き菓子だが、私の大好物の『ダークフルーツケーキ』を食べた。
自分で作ったものである。
特別目新しい配合でも何でもない焼き菓子だが、私はこれが大好き!!
洋酒とドライフルーツと、少し加えたスパイスなどの風味が混ざり合って大変美味しい♪

でも実はこれ、焼いてから丁寧に包んで、冷蔵庫で保存してあったものなのだ。
“冷凍”ではなく“冷蔵”ね。
半年間も。
半年前、まさに去年のクリスマスに焼いたものなのである。
ヨーロッパでは、クリスマスプディングやフルーツケーキを長期保存して少しずつ味わうと聞く。
長時間熟成させたフルーツケーキは、さぞ美味しいんだろうな~、食べてみたい!!
でもここは極東日本!
春を過ぎれば連日80%の湿度と30度の気温に見舞われる高温多湿の関東平野。
ヨーロッパのような食習慣をそのままスライドさせることは到底無理である。
事実、普通のバターケーキやチョコレートケーキなら、たとえ冷蔵庫に入れておいてもカビてしまう。
でも、もしかしたら…この洋酒タップリのケーキなら違うのかな?と好奇心がわき、
ピッチリと2重のフィルムに包んだ状態で冷蔵庫に置いておいたのだ。
そして本日、恐る恐る味見。
行儀は悪いが、まずはにおいを嗅いでみる。特に問題なさそう…。
そして一口パクッと食べる。
無問題! びっくり~~~!
もちろん、人様に差し上げることはできないし、衛生上良くない行為に間違いないので
これはこれで終了のただの実験♪
フルーツケーキの賞味期限は…
実はずいぶん長いと知り、それで満足の実験終了。

危険ですので真似はなさらない方が良いと思います。
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